B Dash VenturesとHashed、グローバルWeb3サミット「BLS Tokyo 2025」を開催 UAE政府系ファンドHub71がタイトルスポンサーに

B Dash VenturesとHashedが8月27日に「Blockchain Leaders Summit Tokyo 2025」を開催。UAE最大級の政府系ファンドMubadala Investment Company支援のHub71がタイトルスポンサーとして参画。金融庁、米国CFTC、Animoca Brandsなど日米欧アジアの規制当局・業界リーダーが一堂に会する。

日本とUAEを結ぶWeb3投資の新たな架け橋

B Dash Ventures株式会社(代表取締役:渡邊洋行)と韓国のWeb3特化型VCのHashed(CEO:サイモン・キム)が、8月27日に開催する「Blockchain Leaders Summit Tokyo 2025(BLS Tokyo 2025)」の詳細を発表した。

最大の注目点は、アブダビに拠点を置くHub71のタイトルスポンサー就任だ。Hub71は、UAE最大級の政府系ファンドMubadala Investment Company(運用資産約2,760億ドル)が支援するテック・エコシステムであり、中東マネーと日本のWeb3エコシステムを結ぶ重要な役割を担う。

Layer 1プロジェクトが勢揃い、プロトコル競争の最前線

プラチナスポンサーには、Aptos、Avalanche、Solana、Suiという世界を代表するLayer 1プロジェクトが名を連ねる。これらのプロジェクトの時価総額合計は数兆円規模に達しており、次世代ブロックチェーンインフラの覇権を巡る競争の最前線が東京に集結することになる。

特筆すべきは、SMBC日興証券の参画だ。大手証券会社のWeb3領域への本格参入は、機関投資家マネーの流入を加速させる可能性がある。さらに、bitFlyer、Japan Open Chainなど日本の主要プレーヤーも参加し、国内外のエコシステムが融合する場となる。

規制当局と業界リーダーによる政策対話

登壇者のラインナップも圧巻だ。金融庁総合政策局参事官の島崎征夫氏、米国商品先物取引委員会(CFTC)代理委員長のCaroline D. Pham氏という日米の規制当局トップが登壇。規制の方向性が投資判断に直結するWeb3領域において、極めて重要な情報発信の場となる。

業界サイドからは、Animoca Brands共同創業者のYat Siu氏、Bittensor共同創業者のAla Shaabana氏、Circle Internet GroupのDavid Allan Katz氏など、グローバルWeb3エコシステムの中核を担うリーダーが集結。日本からは、日本暗号資産等取引業協会代表理事の小田玄紀氏、元MAPPA取締役でYOUR RIGHTS CEOの木村誠氏が登壇する。

Web3投資の新たなフェーズを示唆

B Dash Venturesディレクターの西田隆一氏は「国内外のスポンサーと共に、日本のWeb3エコシステムをさらに前進させ、グローバル市場との新たな連携やビジネス創出につなげていく」とコメント。Hashedのサイモン・キムCEOは「日本とUAEは世界のWeb3市場における次なる成長の柱」と位置づける。

スポンサー企業には、waveX、World、Backpack Exchange、LayerZero、Uniswapといったグローバルプロジェクトに加え、NOT A HOTEL DAOのような日本発の革新的プロジェクトも含まれており、投資機会の多様性を示している。

投資家にとっての戦略的意義

本サミットは招待制という形式を取ることで、質の高い参加者層を確保している。UAE政府系ファンドとの接点、Layer 1プロジェクトとの直接対話、規制当局の最新動向把握など、Web3投資を行う上で重要な情報とネットワークが一度に得られる機会となる。

特に、中東マネーの動向は今後のWeb3市場を大きく左右する要因の一つだ。石油収入の多角化を進めるUAEは、Web3・AI領域への積極投資を進めており、日本のスタートアップにとって新たな資金調達先となる可能性がある。

2024年から年次開催となったBLS Tokyoは、日本のWeb3エコシステムの国際的プレゼンス向上に貢献している。投資家、起業家、規制当局が一堂に会する本サミットは、Web3投資の新たなフェーズを占う重要なイベントとなるだろう。


コメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です