40社超のイグジット実績を誇るGPが結集、”日本ならでは”に挑む起業家と並走
ファンド概要
株式会社alphaが運営する新興ベンチャーキャピタル「ALPHA」は、1号ファンド「ALPHA-1投資事業有限責任組合」を設立し、ファーストクローズを完了したことを発表した。ファンド規模はファーストクローズ時点で100億円超、最終的には150億円(最大200億円)まで拡大を予定している。
この新設ファンドは、豊富な投資実績を持つ3名のジェネラルパートナーが結集し、”日本ならでは”の強みを持つスタートアップへの投資を通じて、次世代の日本発イノベーションを支援する方針を掲げている。
卓越したトラックレコードを持つGP陣
ALPHAの特筆すべき点は、3名のジェネラルパートナー全員が豊富な投資経験と卓越した実績を持つことだ。
立岡恵介氏 グローバル・ブレインで12年間のスタートアップ投資経験を積み、メルカリ、ラクスル、ウェルスナビなど50社以上の投資・育成を手がけた。戦略コンサル出身ならではの事業構想力と投資後の並走支援に定評がある。
田中正人氏 SBIインベストメントやオリックス・キャピタルでスタートアップ投資の責任者を歴任し、ビジョナル、BASE、ANYCOLORなど約40社の投資を主導。自身のスタートアップ創業・イグジット経験も持つ、実業と投資の両方を熟知したキャピタリスト。
川西崇弘氏 エー・アイ・キャピタルや三井住友信託銀行でPE/VCファンドへのLP出資やグロース投資を7年間担当した投資実務のスペシャリスト。機関投資家対応やガバナンス体制構築の実務力を持つ。
圧倒的な投資・イグジット実績 この3名は合計90社以上に投資し、25社のIPOを含め40社超のイグジットを実現してきた。これは新設VCとしては異例の実績といえる。
投資戦略:”日本ならでは”への注力
ALPHAの投資戦略は、”日本ならでは”というキーワードで明確に定義されている。
投資対象領域
- 日本発の文化や技術を活かし、世界市場を目指すプロダクト
- 高齢化、労働力不足、エネルギー問題など日本の構造的課題解決
- AI、ロボティクス、ヘルスケア、セキュリティなど次世代産業
投資ステージ・規模
- アーリーステージ中心、シードからレイターまで幅広く対応
- 1件あたり数千万円から最大20億円程度
- 投資先への積極的な追加投資も実施
この戦略は、日本市場の特殊性と成長ポテンシャルを深く理解した上で、グローバル展開も視野に入れた投資アプローチといえる。
共創型支援の新しいモデル
ALPHAが標榜する「共創型ファンド」のコンセプトは、従来の資金提供型VCを超えた価値提供を目指している。
包括的支援体制
- 事業の壁打ちから採用、PR、次回調達設計まで多角的支援
- 実務経験豊富な外部パートナー・専門家との密な連携
- 起業家にとって最適なチームの組成
並走パートナーとしての位置づけ 単なる投資家ではなく、起業家の良き伴走者として事業成長の全プロセスに本気で向き合う姿勢を明確にしている。
日本のスタートアップエコシステムへの影響
ALPHAの設立は、日本のスタートアップエコシステムにとって複数の意義を持つ。
1. 大型ファンドによる資金供給力の向上 150億円規模という大型ファンドの登場により、日本のスタートアップにとって資金調達の選択肢が拡大する。
2. 経験豊富なキャピタリストの知見集約 異なるバックグラウンドを持つ3名のGPが結集することで、多様な視点からの投資判断と支援が可能になる。
3. “日本ならでは”への特化戦略 グローバル化が進む中で、日本の独自性を活かした投資戦略は、他のVCとの差別化要素として機能する。
LP構成と資金調達の特徴
ファーストクローズでは大手機関投資家のほか、複数の金融機関や事業会社が参画している。この多様なLP構成は、投資先スタートアップにとって事業面でのシナジー創出の可能性も示唆している。
特に事業会社の参画は、投資先への事業連携や顧客紹介などの付加価値提供において重要な役割を果たすことが期待される。
ファンド名に込められた思い
「ALPHA」という名称には、「まだ名前のない価値、まだ存在しない市場を、起業家と共に創る」という思いが込められている。これは、0から1を創造するスタートアップの本質と、それを支援するVCの役割を端的に表現したメッセージといえる。
今後の展望
ALPHAの投資活動開始は、日本のスタートアップエコシステムに新たな活力をもたらすことが期待される。特に以下の点で注目される。
投資実行力 3名のGPが持つ豊富なネットワークと投資経験により、質の高い案件への迅速な投資実行が可能
支援の質 共創型の包括的支援により、投資先スタートアップの成功確率向上に寄与
エコシステム全体への波及効果 成功事例の創出により、日本全体のスタートアップ投資環境の向上に貢献
まとめ
ALPHAの設立は、単なる新しいVCファンドの誕生を超えて、日本のスタートアップ投資における新しいスタンダードの確立を目指す取り組みといえる。40社超のイグジット実績を持つGP陣の経験と、”日本ならでは”に特化した投資戦略、そして共創型の支援モデルの組み合わせは、日本発のユニコーン企業創出に向けた重要な推進力となることが期待される。
今後のALPHAの投資活動と、その成果として生まれる次世代スタートアップの動向に注目が集まる。
ALPHA 概要
運営会社: 株式会社alpha
所在地: 東京都渋谷区渋谷2-14-13
ファンド名称: ALPHA-1投資事業有限責任組合
ファンド規模: 150億円(予定、最大200億円)
ジェネラルパートナー: 立岡恵介、田中正人、川西崇弘
URL: https://alphavc.jp/
本記事は2025年7月1日のプレスリリースを基に作成
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